アノマリー検証2026-06-11 公開
干支アノマリーは当たるのか——「辰巳天井」を日経225の61年で調べた
「辰巳天井(たつみてんじょう)、午尻下がり、未辛抱、申酉騒ぐ、戌笑い、亥固まる、子は繁栄、丑つまずき、寅千里を走り、卯跳ねる」——干支ごとに相場の調子を言い表した有名な格言があります。日経225の61年分を干支別に集計してみました。
結果:酉年が最強、戌年が最弱
| 干支 | 平均年間リターン | 勝率 | 年数 |
|---|---|---|---|
| 酉(とり) | +21.8% | 100% | 5 |
| 巳(み) | +17.2% | 60% | 5 |
| 子(ね) | +16.0% | 60% | 5 |
| 卯(う) | +15.1% | 80% | 5 |
| 辰(たつ) | +14.0% | 80% | 5 |
| 亥(い) | +13.6% | 80% | 5 |
| 未(ひつじ) | +5.5% | 60% | 5 |
| 申(さる) | +4.3% | 80% | 5 |
| 寅(とら) | +2.3% | 20% | 5 |
| 午(うま) | +0.5% | 67% | 6 |
| 丑(うし) | -0.2% | 60% | 5 |
| 戌(いぬ) | -0.6% | 60% | 5 |
格言と当たっている?
格言と照らすと、当たっている部分とハズれている部分が混在します。
- 当たり気味:「辰巳天井」——辰(+14.0%)巳(+17.2%)はたしかに上位。「卯跳ねる」——卯は+15.1%・勝率80%と好成績。
- ハズれ:「申酉騒ぐ(荒れる)」とされる酉年が、実際には+21.8%・勝率100%で最強。「戌笑い」のはずの戌年は最弱(-0.6%)。「午尻下がり」の午年はほぼ横ばい(+0.5%)でそこまで悪くない。
結論:話のタネとしては面白いが、根拠にはできない
最大の問題はサンプル数です。干支は12年に一度なので、61年でも各干支わずか5〜6回ぶん。たまたま強い年・弱い年が数回あっただけで順位は簡単に入れ替わります。実際「酉年100%勝率」も、たった5回の上昇が続いただけにすぎません。統計的にはほとんど意味がなく、投資判断の根拠にはできません。干支アノマリーは新年の話のタネとして楽しむもの、と割り切るのが正解です。
基準日:2026年6月11日。各干支のサンプルは5〜6年と極めて少なく、統計的な信頼性はありません。本記事は娯楽・参考目的で、将来の値動きの予測でも投資助言でもありません。アノマリー検証の一覧もご覧ください。
出典:株価データはYahoo Finance(日経225 ^N225・日次から暦年リターンを算出)