相関で探す、株の勝ち筋と罠。
経済指標と株価の相関をもとに、過去に市場平均を上回った銘柄・弱かった銘柄・効かなかった結果まで検証します。相関は買いサインではなく、検証対象を絞る仕分け装置。面倒な検証を、1ページで。ただし、都合の悪い結果も隠しません。(過去データの検証であり、売買の推奨ではありません)
検証は継続更新中。最終更新: 2026-07-10 ・ 更新履歴
相関は過去データの記録であり、因果関係や将来の値動きを保証するものではありません。基準日・出典・n(サンプル数)を各ページに明記します。
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過去相関ランキング
nと期間を見ながら、長期で頑健な組み合わせを優先。
| 組み合わせ | r | 期間 / n | 判定 | |
|---|---|---|---|---|
| 訪日外客数 × 京成電鉄 9009 | 0.72 | 2024年以降 / n=28 | 直近参考 | 記事 |
| 訪日外客数 × PPIH 7532 | 0.69 | 2024年以降 / n=28 | 直近参考 | 記事 |
| 有効求人倍率 × パーソルHD 2181 | 0.61 | コロナ除外 / n=206 | 長期連動 | 記事 |
| 訪日外客数 × OLC 4661 | 0.57 | 2024年以降 / n=28 | 直近参考 | 記事 |
| 訪日外客数 × 花王 4452 | 0.45 | コロナ除外 / n=220 | 長期連動 | 記事 |
| 機械受注 × オークマ 6103 | 0.44 | 20年全期間 / n=240 | 長期連動 | 記事 |
| 鉱工業生産 × ファナック 6954 | 0.44 | 25年 / n=288 | 長期連動 | 記事 |
| 訪日外客数 × JR東日本 9020 | 0.43 | コロナ前16年 / n=192 | 長期連動 | 記事 |
| 訪日外客数 × 三越伊勢丹 3099 | 0.41 | コロナ除外 / n=220 | 長期連動 | 記事 |
| 機械受注 × 牧野フライス 6135 | 0.41 | 20年全期間 / n=240 | 長期連動 | 記事 |
| 機械受注 × ファナック 6954 | 0.40 | 20年全期間 / n=240 | 長期連動 | 記事 |
「長期連動」=n≧120で基準維持、「直近参考」=n<60の少標本(参考値)。なぜnで分けるのか → 過去の記録であり将来の連動を保証しません。確認できなかったペアは統計別さくいんに掲載。
通説チェック
よく聞く連想を、仮説単位で引ける入口。
連動辞書
このサイトの本丸。統計名・銘柄名・通説のどこからでも引けます。
意外な発見ハイライト
大手サイトには載っていない発見と、看板の通説が外れた記録。当サイトは効いた数字も効かなかった数字も、そのまま載せます。
残業時間と日本製鉄が連動(r 0.59)
毎月勤労統計の所定外労働時間×景気敏感株。大手サイトには載っていない当サイト発の発見。ただし同月連動=先行はしない。
意外×効いた10年金利は生保に効いて損保に効かない
金利×第一生命は r 0.46、同じ保険でも東京海上は 0.12。「金融セクター」と一括りにできない実測の好例。
意外×効いた訪日客に効くのは資生堂より花王だった
インバウンド化粧品の代表とされる資生堂は r 0.14、花王は 0.45。ただし窓に割ると爆買い期の遺産。
通説が外れた「段ボールが売れればEC株」は確認できず
当サイトの看板仮説が実測で否定。製造のレンゴーすら連動しなかった。それでもそのまま載せる。
通説が外れた「猛暑でビール株」も熱中症搬送者数でも動かず
気温でも被害者数でも猛暑関連株は動かない、の二重実証。唯一伊藤園が 0.28 で最大。
短窓の罠同じ宿泊統計でホテル株の符号が真逆に割れる
2024年以降の n=27 では藤田観光 +0.66、ワシントン -0.74。短い窓の高い r は方向の証拠にならない。
通説が外れた「ペンタゴンのピザ」を学術指標で測ったら
地政学リスク指数(GPR)×防衛株6銘柄・41年。重工はゼロ近辺、防衛専業でも +0.29 止まり。リスクの水準では防衛株は動かない。
符号が逆だった「不況だと口紅が売れる」は日本では逆
リップスティック効果を家計調査の口紅支出・26年で実測。化粧品株と連動せず、景気(日経)とはむしろ弱い順相関=伝説と符号が逆。
意外×効いた「銅÷金」は銅単体より景気を映す(r+0.58)
銅金比×日経は+0.58で、銅単体+0.37・半導体+0.44を超えてカナリア最大級。安全資産の金で割るひと手間が景気の信号を濃くする。ただし同月=一致指標。
舞台が変われば逆イールドは日本で37年に一度しか起きていない
米国名物の景気後退サインを日本で実測。逆イールドは5.2%・実質バブル期1回だけで、その一度は−41%を当てたがn=1。海外の名指標も直輸入はできない。
通説が外れた「商品名の検索を見ろ」は株価には間に合わない
ユニクロ・ニトリ等のGoogle検索×株を実測。最大ニトリ+0.33で先行例なし、むしろ株が動いてから検索が増える。消費の実感は正しくても株価のタイミングには遅い。
通説が外れた「大型IPOは天井のサイン」はむしろ逆だった
NTT〜キオクシアの超大型IPO7件の後、日経は12ヶ月で平均+21.6%(普段+6.2%)。下げたのは日本郵政1件だけ。ただし大型IPOは好況期に集中する逆因果込みの参考値。
通説が外れた「月次で先回り」はユニクロでは効かなかった
公式月次売上×ファストリ株を8年実測。コロナ除くと同月+0.05でほぼ無相関。月次は事業の温度計で、株価のタイミングには間に合わない。
通説が外れた「月次で先回り」はマクドナルドでも効かなかった
外食の王者マクドナルドHD(2702)でも同月+0.012でほぼゼロ。ユニクロに続き2社連続で月次先回り通説が支持されなかった。
株が先に知っていたサイゼリヤは株が月次を半年先行——後追い構造の追加例
月次→株は同月+0.195どまりで先行なし。逆方向の株→月次でlag6が+0.593——株価がサイゼリヤの月次回復を半年前に織り込み、月次はそれを確認しているだけという後追い構造を実測。3社連続。
意外×効いた企業物価指数×商社株——25年+0.44で連動するが直近5年は逆相関
「インフレで商社株」は長期(25年n=305)では丸紅+0.44/三井物産+0.43で本当。ただし全銘柄が先行ではなく同月(一致指標)。直近5年だけ見ると伊藤忠-0.45など逆相関に見える窓長の罠つき。
意外な差輸出数量指数——日産+0.54・トヨタ+0.25、同じ自動車で倍の開き
輸出の「量(実需)」で測ると、日産(+0.54)とトヨタ(+0.25)で倍以上の差が出る。トヨタは現地生産比率が高く、量でなく為替(ドル円+0.545)で動く。「輸出関連株」と一括りにできない銘柄差の決定版。
意外な差「日本株は日本金利」は半分だけ——グロース株は米金利で動く
キーエンスは日本10年金利との相関 r=+0.04(ほぼゼロ)なのに米10年金利との相関 r=+0.27。グロース株の評価は『世界の割引率=米金利』で決まるため。みずほFG/三井住友FGは逆に日本金利が優位。同じ「日本株」でも金利は銘柄ごとに分けて見る。全て同月(先行でない)。
最強の連動「半導体株はSOXを見ろ」は本当——東京エレクトロン r+0.86、サイト最強
SOX(フィラデルフィア半導体指数)YoYと東京エレクトロン株YoYの同月相関は+0.855——25年間・n=306で当サイト最強。全8銘柄が+0.6以上で連動。日本の半導体株は「国内在庫指数」より「世界の半導体指数SOX」で動く。ただし全銘柄が同月一致で先行指標にはならない。先回りはできない。
王道の連動「日本株は結局アメリカ次第」は概ね本当——主力7銘柄でS&P500/ナスダックと実測
S&P500前年比と日本主力7銘柄の同月相関。東京エレクトロン+0.68、トヨタ+0.59、ソニー+0.58と主力株は米国株と+0.5前後で連動(グローバルβ)。ハイテク(SBG/東エレ)はナスダック寄り、自動車・銀行はS&P寄り。任天堂だけ+0.34と独自IPで連動薄。全lag0=一致(先回り不可)。
王道の連動「銅は景気の博士(Dr.Copper)」——非鉄株では本当、住友鉱山+0.62
銅先物YoY×5銘柄の同月相関(25年・n=212)。住友鉱山(5713)+0.624・三菱マテリアル(5711)+0.508——採掘・製錬側の非鉄株は銅価格と素直に連動。電線株(住友電工/フジクラ/古河電工)は材料を「使う側」でコスト転嫁があり+0.26〜+0.37と中程度。全lag0=同月一致(先回りはできない)。
王道の連動「原油が上がれば石油株」は本当——ただし+0.4前後と中程度、開発と元売りで効き方が違う
WTI原油先物YoY×石油株5銘柄の同月相関(25年・n=212)。INPEX(1605)+0.436が最も素直——原油が直接収益に効く。元売り(出光興産+0.363・ENEOS+0.358)は精製マージンや在庫評価が絡み開発ほど直結しない。石油資源開発(1662)は同じ開発でも+0.285とINPEXより低め(事業構成の差・見立て)。全lag0=同月一致(先回り不可)。コスモ(n=83)・出光(n=158)は系列が短く参考値寄り。
通説が外れた「金が上がれば金鉱株」——日本では住友鉱山+0.21、銅なら+0.62
金先物YoYと「金鉱株」とされる銘柄の同月相関(25年・n=212)。住友鉱山+0.209・三菱マテリアル+0.089・DOWA−0.019とほぼ無相関。しかし同じ銘柄が銅先物には住友鉱山+0.624と大きく連動——日本の「鉱業株」は銅・亜鉛・リサイクルが主力で金は副産物。対照の純金ETF(1540)は金と+0.827で素直に連動。金に乗りたいなら金鉱株でなく金ETF。
通説が外れた「BTC関連株でBTCに乗れる」——同日+0.06の謎、時差補正後も残る+0.37の壁
メタプラネット(3350)ですら同日相関+0.06。BTCは24時間取引・日本株は日中のみ——大半の値動きが市場閉鎖後に起きるため「時差の罠」で同日ではゼロに見える。BTC前日→翌日で補正すると+0.37まで回復。それでも+0.37の壁が残る理由:NAVプレミアム乱高下・増資希薄化・地合い。金鉱株と同じ「原資産プレイが原資産を映しきらない」構造。日次n=537・週次n=115。
王道の連動「中国経済と日本株は連動する」は本当——ただし建機・FA・商社に限る、内需株のOLCは-0.00
香港ハンセン指数YoY×9銘柄の同月相関(25年・n=306)。ファナック(6954)+0.603・コマツ(6301)+0.594——中国の設備投資・インフラが直接効く建機・FA株が上位。伊藤忠+0.537・安川電機+0.526・ダイキン+0.432・三菱商事+0.429。資生堂+0.289・ファストリ+0.239は中国消費経由で中程度。OLC(東京ディズニー)-0.006は完全無関係——内需株には中国景気は届かない。全lag0=同月一致(先回り不可)。上海総合より香港ハンセンの方が効く(A株は外資規制で歪み)。
王道の連動「商社株を見るなら豪ドル円」——三井物産+0.74、丸紅+0.70で強連動
豪ドル円YoY×9銘柄の同月相関(21年・n=259)。三井物産(8031)+0.739・丸紅(8002)+0.704・伊藤忠(8001)+0.685・三菱商事(8058)+0.658——総合商社4社が+0.65以上で揃う。豪ドルはオーストラリアの主力輸出品(鉄鉱石・石炭・LNG)の市況で動く「コモディティ通貨」。同じ資源価格が商社の権益収益と豪ドルを同時に動かす構造。住友鉱山+0.624・JFE+0.597・日本製鉄+0.591と鉄鋼・非鉄も+0.5以上で連動。全lag0=同月一致(先回り不可)。ドル円が輸出株なら、豪ドル円は資源株の為替。
相関の寿命「円安=トヨタ高」は全期間+0.55——でも2020-24は+0.17に崩壊した
ドル円×トヨタ株(7203)の全期間同月相関はr=+0.545(n=314)。しかし5年窓に割ると2010-14のアベノミクス期+0.886→2020-24は+0.173へ崩壊、36ヶ月ローリングでは一時−0.48(逆相関)まで落ちた。全期間の単一の数字は「平均の幻」——相関は効く時期と死ぬ時期がある「生き物」。これを時系列で可視化するのが新シリーズ「相関の寿命」第1号。企業物価の窓長の罠と同じ構造。
相関の寿命「円安=ソニー高」は2010年代+0.73——今は−0.67に符号が逆転
ドル円×ソニー株(6758)の全期間同月相関はr=+0.375(n=306)——これは正負が行き来した「正負平均の幻」。5年窓では2005-19の+0.73前後が2020-24は−0.666に符号反転。逆相関が定着(2025参考値でも−0.665)。ハード輸出からゲーム・映画・金融の複合体への変貌で、円安の恩恵モデルが機能しなくなった(見立て)。36ヶ月ローリングでmin−0.82〜max+0.90(std0.54=サイト最大級の振れ)。第1号トヨタ(崩壊→復活)と比べて、寿命の終わり方が根本的に異なる。
相関の寿命「中国とコマツ」2010年代は+0.87——近年フェード、直近は逆相関気味
ハンセン指数×コマツ(6301)の全期間同月相関はr=+0.594(n=306)——これは2010年代の蜜月が押し上げた「最盛期の遺産」。5年窓では2015-19の+0.868(ピーク)が2020-24は+0.461に低下、直近2025-26は−0.626(n=18・参考値)と逆相関気味。中国不動産不況・建機需要の縮小と、コマツの北米・鉱山機械・建設DXへの事業分散がフェードの見立て。「逆相関に転じた」と断定せず「連動が薄れ逆相関気味」。第1号(崩壊→復活)・第2号(符号反転)に続く第3の型「ブーム→フェード」。
相関の寿命三井物産×豪ドル円は「20年死なない連動」——シリーズ初の符号反転なし
豪ドル円×三井物産(8031)の全期間同月相関はr=+0.739(n=259)。5年窓では+0.41〜+0.94と20年間常に正・符号反転なし。第1〜3号(崩壊→復活/符号反転/フェード)と対照的に、連動が死なない。理由の見立て:三井物産の主力が鉄鉱石・石炭・LNG等の資源権益で、豪ドルはそれらの資源国通貨——同じ資源市況が両者を同時に動かす構造が20年変わっていない。「死なない」は完全一定ではなく、2020-24は+0.414に弱まった(コロナ期)。シリーズ4号を経て結論:相関が続くかどうかは会社の根っこがその指標と直結しているかで決まる。
通説が外れた「燃料高→空運・ガス株下落」——JAL-0.05・東京ガス+0.05で通説が出なかった
WTI原油先物×空運4銘柄・天然ガス先物×ガス・電力4銘柄を月次YoYで実測(n=212)。JAL−0.051・ANA+0.082と空運は逆相関どころかほぼ無相関。東京ガス+0.053・大阪ガス+0.071・東京電力+0.011・関西電力−0.060と4銘柄がゼロ近辺。燃油サーチャージ・ヘッジ・燃料費調整制度がコスト変動を吸収する。対照の海運は日本郵船+0.564・商船三井+0.524と正連動——「使う側」と「景気好況の受益側」は符号が真逆。全lag0=同月(先行でない)。
相関の寿命村田×SOX——2015-19は+0.05の離脱、2020以降+0.92で復帰
SOX(フィラデルフィア半導体指数)×村田製作所(6981)の全期間同月相関はr=+0.666(n=294)。しかし5年窓では2015-19が+0.049とほぼ無相関——前後の窓が+0.8台の中でこの離脱は際立つ。スマホ向けMLCC主体だった村田がSOXとは別の波(スマホ機種サイクル)で動いた時期という見立て。2020以降は車載・AI・データセンターで半導体需要が全方位化し+0.827→+0.917(参考値)と密連動に復帰。相関は切れても、事業と指標の関係が戻れば復活する——第5の型「離脱→復帰」。第1号(崩壊→復活)が外部ショックによる断絶なら、第5号は市場サイクルのズレによる離脱という異なるメカニズム。
相関の寿命「円安=株高」は指数で見ると平均の幻——全期間+0.30の裏で−0.67〜+0.84に激変
最も有名な通説「円安=日経高」。ドル円×日経平均の全期間同月相関はr=+0.300(n=345)と平凡だが、これは「平均の幻」。5年窓では2000-04は−0.668(逆相関)、2005-19は+0.78〜+0.84の鉄板連動、2020-24は−0.268で崩壊、2025-26は+0.813で復活。36ヶ月ローリングは−0.86〜+0.96(std0.60=サイト最大)。第1号トヨタの市場全体=指数版。
意外×効いた効いたのは「店舗の着工」だけ——約6ヶ月先行で不動産・建設株に連動
建築着工統計を用途別に検証。工場・倉庫・事務所の着工は株に効かないのに、店舗の着工床面積だけが約6ヶ月先行して連動(三井不動産+0.51・三菱地所+0.49・長谷工+0.46など8銘柄が|r|≧0.4前後・n=156)。多数の小型出店が景況感を滑らかに先取りすると考えられる。先行はするが相関≠因果。
通説が外れた「工場が建つ→重機が儲かる」はむしろ弱い逆符号
同じ建築着工でも工場の着工は重機・FA株に効かない。SMC−0.31・ファナック−0.27・コマツ−0.22と、最も強い銘柄でも弱い逆相関どまり。工場着工は半導体fab等の巨大案件にロットが偏ってノイズ化し、景気循環を映さないと考えられる。
意外×効いた建設出来高に効くのはゼネコンでなく「建材株」——TOTO+0.56
実際に工事が進んだ金額(建設出来高)に連動するのは建材株。TOTO+0.56・太平洋セメント+0.45・LIXIL。一方で大手ゼネコン(鹿島+0.18・大林+0.16)・建機(コマツ+0.15)はほぼ無反応——ゼネコンは受注残・海外・採算で動き、月次の国内出来高では動かない。「建設関連株」と一括りにできない。
通説が外れた「公共工事関連株」は土木出来高に動かない——五洋+0.29止まり
補正予算・国土強靱化で物色される道路・マリコン・準大手土木ゼネコンを、実際の土木出来高(公共インフラの実需)で検証。五洋建設+0.29が最大で全14銘柄が|r|<0.30、大林組はむしろ-0.27。テーマで買われても月次の工事量とは噛み合わない。INFRONEERのみ+0.57だがn=39の参考値。
相関の寿命「インバウンドで京成」の0.72はコロナ共振——全期間は+0.09
訪日外客数×京成電鉄(9009)。看板の+0.72は2024年以降の窓だけで、全期間は+0.09(ほぼ無相関)、直近2025-26は-0.39。0.72の正体はコロナで両者が同時に崩れ戻った共振だった。京成は時価総額の相当部分がOLC(ディズニー)株の隠れ資産株。第7の型「共振の幻」。
意外な差モメンタムは日本株で半分だけ効く——トレンドは効き、銘柄選別は効かない
日経のトレンドフォロー(時系列モメンタム)は効く=上昇局面の翌月+0.97%/下降局面-0.12%。一方で勝ち組銘柄が負け組を上回る相対モメンタムはほぼゼロ(W-L年+0.8%・t値0.28)。海外で有名な「日本のモメンタム・パズル」を当サイトの199銘柄で実証。暴落反発時のモメンタム・クラッシュも観測。
検証の落とし穴「高ボラ株が儲かる」が出た理由——生存バイアスの罠
低ボラ・アノマリーを手元199銘柄で測ると教科書と逆の高ボラ+20.7%>低ボラ+7.0%が出る。だがこれは倒産・上場廃止した高ボラ株が標本にないための歪み=生存バイアスの実例。検証結果として採用せず、なぜ採用しないかを公開。ランキング・運用成績・バックテストを疑う技術。
ファクター検証日本株はバリューがグロースを圧倒——36年で約6倍の差
Fama-French日本ファクター(生存バイアスなし)でバリューvsグロースを検証。割安株は割高株を36年で約6.2倍上回り、バリュー・プレミアム(HML)はt値2.64で有意。ただし主役は10年で交代(2000年代バリュー/2010年代グロース/2020年代バリュー復活)。モメンタムが効かない日本でバリューは効く=「日本は例外」の両面。
ファクター検証日本で効くファクターはバリューだけ——5+1ファクター早見表
バリュー/規模/モメンタム/クオリティ/投資を生存バイアスなしの学術データで一覧点検。統計的にはっきり効くのはバリュー(HML t=2.66)だけで、他は全てt<1。市場プレミアムすらt=0.75と弱い(失われた30年)。海外の定番ファクターが日本ではほとんど機能してこなかった。
通説が外れた「小型株は有利」は日本では逆——大型株がやや上
世界の定番「小型株は大型株より儲かる」を生存バイアスなしのデータで検証。日本では成立せず、36年で大型3.5倍>小型2.4倍(SMB t=0.28)。ただし主役は年代で交代(90年代大型→00-10年代小型→20年代大型)。
通説が外れた「良い会社の株は儲かる」は日本では確認できない
クオリティ(高収益)ファクターを検証。高収益株と低収益株の差は年+0.4%・t=0.36で統計的にゼロ。良い会社であることと良い株であることは別=割安かどうか(バリュー)で決まり、高収益は株価に織り込まれる。日本で効くのはバリューだけ。
相関の寿命サイト最強の連動に寿命はあるか——SOX×東京エレクトロンは25年ずっと+0.85
サイト最強の相関SOX×東京エレクトロン(8035・+0.856)を時系列で解剖。5年窓は全て+0.78〜+0.95、36ヶ月ローリングのstdは0.11とシリーズ最小で、25年間一度も崩れない。三井物産を上回る「不死」。理由は東エレが半導体サイクルに反応する株でなく、SOXが測るサイクルそのものを構成する専業だから。第8の型「不死」。
通説が外れた「結婚が減ればブライダル株」も婚姻件数では動かない——最大IBJ+0.13
厚労省の婚姻件数(月次)×ブライダル/ジュエリー8銘柄は同月相関で全て±0.08以内、ラグを動かしても最大IBJ+0.13でほぼ無相関。婚姻は9年で24%減と構造縮小しているが株価の月次とは噛み合わない。届出月と挙式売上月のずれが主因。出生数に続き人口動態は個別株のタイミングを測れない。
相関の寿命「日本株は米国次第」の例外——任天堂は市場から離れていった
米国株×主力株検証で唯一+0.34と連動が薄かった任天堂を時系列で解剖。S&P500との相関は2000年代+0.66→2020-24+0.40→直近は参考値ながらマイナス圏と右肩下がりで「離脱」。自社のハードサイクル(Wii U→Switch→Switch2)とソフト・IP資産の厚みで市場のβから外れた。第8号・東京エレクトロンの『不死』の正反対=第9の型『離脱』。
相関の寿命「円安=ファストリ高」は昔は逆だった——ドル円相関は−0.55から+0.76へ
全期間+0.13でほぼ無相関だが、5年窓は2001-04の−0.55(内需デフレ株で円安は悪材料)から2010-14の+0.76(グローバルSPA化で円安は好材料)へ符号反転。連動は会社の変貌とともに生まれた=第2号ソニー(正→逆)の裏返し(逆→正)。第10の型『誕生』。
相関の寿命「中国が好調なら日本の鉄鋼株」は逆転した——日本製鉄×中国は+0.88から−0.45へ
ハンセン指数(中国)×日本製鉄の連動は2008-12年の+0.88から2022-26年は−0.45へ符号反転。36ヶ月ローリングは+0.95〜−0.65。中国が鉄鋼の〈需要源〉から不動産不況で〈過剰供給の競合〉へ役割を変え、日本製鉄は価格規律・高付加価値で最高益体質に。中国が弱る局面でむしろ強い=逆符号。JFE・神戸も同じ弧。第2号ソニー(自社変化)に対し相手側の構造変化による符号反転=第11号『逆転』。
アノマリー検証株主優待の権利落ちは配当と別に下がるか——優待12銘柄・約1500回で検証
「優待狙いで権利付最終日に買われ(run-up)、権利落ち日に下がる(ex-drop)」を優待12銘柄の日次株価・2005〜2026年・約1500イベントで検証。run-upは観測されず(事前に上がってから落ちる、は支持されない)。優待+配当が同日に落ちる月のex日-1.05%(t=-9.7)の9割超は配当落ちで純優待分は-0.05%(t=-0.5・有意でない)。ただし配当ゼロの『優待のみ』月でも-0.60%(t=-3.3)下がり5日尾を引く=小さいが純粋な優待落ちは実在。Yahoo Finance無調整終値、配当ex日で機械的に切り分け。
効く×効かない街角の体感景気はどの小売株に効くか——乗用車・スーパー・衣料は効き、百貨店は効かない
内閣府・景気ウォッチャー調査の業種別DI(街角の体感景気)×対応小売株を25年で検証。効くのは乗用車×IDOM(コロナ除外+0.52)・スーパー×イオン(+0.48〜0.49)・衣料×しまむら(コロナ除外+0.44)=裁量・日常消費の景気敏感業種。一方百貨店は+0.08(効くのは街角景気でなく訪日客)・コンビニ(景気鈍感)・家電(製品サイクル)・ユニクロ(海外比率)は効かない。同じ衣料でもしまむらは効きユニクロは効かない。DI水準版の頑健性チェックも併載。勝者も全てlag0-1の同時指標で先行しない=温度計であって予言者ではない。
新着検証
記事は読み物として、辞書ページは参照用として分けています。
「ディフェンシブ株は景気に鈍感」は本当か
鉱工業生産×14銘柄で感応度を実測。平均ではシクリカル0.35>ディフェンシブ0.29と通説どおりだが差はわずか。アサヒは景気敏感・トヨタは鈍感と個社で逆転だらけ。(2026-06-26)
検証ツール連動シグナル シミュレーター——46指標を自分で試す
指標を選ぶと「連動が強まった翌月に買ったら過去どうだったか」をシグナル時と市場平均で並べて表示。連動を見て買う意味があったかが一目でわかります。(2026-06-26)
連動の“負けない”使い方その「分散」、効いていないかも——連動が教える“隠れた集中リスク”
8銘柄に分けても、全部が同じ指標(SOX)で動けば下げ相場で一緒に沈む。連動を見て買っても勝てない(79%は切り取り次第)が、連動は“大きく負けない”ための持ち株点検にこそ効く。(2026-06-26)
やさしい検証記事の株を、毎年1月に買って1年持ったら?
199社・21年分を会社名つきで。連動株が市場平均に勝てたのは42%=コイン投げ以下。全199社のグラフを公開。(2026-06-26)
過去連動あり機械受注で動く電機・重工・商社・化学——14銘柄を20年分で検証
FA専業(juchu-fa)の続編。日立0.46・東レ0.45・三菱電機0.42・伊藤忠0.41。「電機セクター全体」では動かず業種内でも倍の開きがある。(2026-06-19)
基礎知識ラグ(最良ラグ)とは何か——0〜6ヶ月ずれの正しい読み方
ラグ0は一致指標で先行しない。ラグが大きいほど先行指標に優れるわけではなく、発表タイミング・多重検定・n縮小の3つの落とし穴がある。(2026-06-19)
アノマリーアノマリー検証 一覧
Sell in May・月別・曜日・大発会・干支・配当落ち・節分彼岸を日経225で実証。
アノマリー検証配当権利落ちは本当に下がるのか
62年で検証。12ヶ月で3月末-0.15%・9月末-0.09%だけマイナス。直近10年は消失。(2026-06-11)
アノマリー検証株主優待の権利落ちは配当と別に下がるか
優待12銘柄・約1500回で検証。権利落ち-1.05%の9割超は配当落ち。配当ゼロの優待のみ月でも-0.60%下がるが、買われるrun-upは無し。(2026-06-15)
確認できず節分天井・彼岸底は当たったか
62年で検証。節分→彼岸は平均+1.23%上昇、下落率48%と外れ。むしろ春のラリー期間。(2026-06-11)
アノマリー検証日経225は何月が上がりやすいか
41年の月別平均。4月が最強、8〜9月は夏枯れで最弱、年末も堅調。(2026-06-11)
アノマリー検証「Sell in May」は本当か
日経225の40年で検証。長期では冬+6.3%>夏-0.3%と冬が優勢。だが直近10年は逆転。(2026-06-11)
確認できず在庫が増えると半導体株は下がるのか
在庫率と半導体7社を25年分で検証。方向は合うが弱い。半導体株は世界で動く。(2026-06-11)
確認できずマネーが増えれば銀行株は上がるのか
M2と銀行6行を23年分で検証。全行|r|<0.2。銀行株は金利で動く。(2026-06-11)
過去連動あり求人が増えれば人材株は上がるのか
有効求人倍率・失業率と人材5社を36年分で検証。専業は連動、最大手リクルートは別物。(2026-06-11)
過去連動あり鉱工業生産指数で動く株はどれか
FA・建機・鉄鋼を25年分で検証。ファナック0.44・コマツ0.41。(2026-06-11)
過去連動あり「インバウンド株」はどこまで本当か
訪日外客数との過去連動を14社で検証。京成・PPIH・花王が意外な上位。(2026-06-10)
過去連動あり機械受注で動くのは「専業」だけ
工作機械・FA8銘柄を20年分で検証。専業ほど連動が残る。(2026-06-10)
確認できず段ボールが売れればEC株は上がるのか
通販・物流・製紙8銘柄を検証。通説ほどの連動は確認できず。(2026-06-10)
過去連動あり訪日外客数と一緒に動く株はどれか
23年分・280ヶ月のデータで6銘柄を検証した最初の記事。(2026-06-10)
検証パイプライン
面倒な検証は編集部が代行し、検証済みの結果だけを掲載します。次に何を検証するかも公開。
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効いた連想も、効かなかった連想も、そのまま蓄積する「引いて使う」データベースです。売買判断ではなく、仮説を立てるための発想材料を提供します。検証は自動化プログラムで行い、手法・出典・限界を手法と運営方針にすべて公開しています。