カナリア指数の検証
「銅(Dr.カッパー)が動けば景気が動く」「半導体は世界経済の先行指標」——相場には、景気を先取りするとされる炭鉱のカナリアがいくつもあります。当サイトはこれらを日本株への連動で一つずつ検証します。そして繰り返し見えてくる共通の結論が、「カナリアは予言者ではなく温度計」——多くは株より先に鳴くのではなく、株と同時に動いていました。
相関は「過去にそう動いていた」という記録であり、将来を保証する法則ではありません。本ページは情報提供であり投資助言ではありません。数字の読み方
カナリア候補の対決(旗艦)
| テーマ | 検証結果 | |
|---|---|---|
| 現代のDr.カッパーは誰か(候補8つ対決) | 外部指標の新王者は半導体(r+0.44)>銅(+0.37)。ウラン・EV金属も銅超え。金は対照でr+0.02。そして誰も先行せず | 記事 |
個別カナリアの検証
| カナリア | 検証結果 | |
|---|---|---|
| 金利 × バリュー/グロース(キーエンス) | 金利↑でグロース下落・バリュー堅調は実在。ただしキーエンスは「先行」でなく市場の約2倍で動く「増幅器」 | 記事 |
| 銅(Dr.カッパー) | 弱い温度計(景気敏感と同月+0.37)だが先行せず。直近は日経全体でなく景気敏感セクターのミラーに | 記事 |
| VIX 恐怖指数(逆カナリア) | 強い逆相関(同月−0.47)だが先行せず。恐怖指数すら株と同時に動く温度計 | 記事 |
| 半導体 SOX指数(新王者) | 強い温度計(日経+0.51・グロース+0.59)。直近5年は日経連動+0.70へ急上昇も先行はせず | 記事 |
| フジクラ(個別株カナリア・別枠) | 全候補で最高の連動(日経+0.65)。だが指標でなく株そのもの(循環論)で先行せず。AI主役化で"市場の鏡"に | 記事 |
手法と判定基準
各カナリア候補の月次リターン(金利・VIXのような水準系は「水準の月次変化」)と、景気敏感株6銘柄の等加重バスケット(コマツ・ファナック・三菱商事・日本郵船・日本製鉄・オークマ)および日経225の月次リターンの相関を測ります。取得可能な最大期間と直近5年の2つの窓で計算し、候補を1〜3か月先行させたラグ相関で「先行性」を確認。判定は計算前に固定しています。
| 同月相関 |r|(対 景気敏感株) | 判定 |
|---|---|
| 0.40 以上 | 強い温度計 |
| 0.25 〜 0.40 | 弱い温度計 |
| 0.25 未満 | 温度計ですらない |
「先行」は、候補を1〜3か月先行させたラグ相関が同月相関を上回り、かつ |r|≧0.25 のときのみ認めます。これまでの検証では、いずれの候補も同月が最強で「先行性なし」でした。対照として景気と無関係な金を毎回並べ、手法が機能しているか自己点検します。