アノマリー検証2026-06-12 公開

VIX恐怖指数が急騰した翌日、日経平均はどうなったか——130回を検証

「VIXが跳ねた」というニュースを見て、翌朝の日本株が心配になったことはないでしょうか。VIX(恐怖指数)は米国市場の警戒感を表す指標で、急騰は「投資家が怖がっているサイン」とされます。VIXが急騰した日、その翌営業日とその後の日経平均が実際どう動いたかを、1990年以降の130回分で検証しました。

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検証方法

結果①:翌営業日は「ほぼ確実に下げる」

対象平均中央値勝率最悪日
VIX急騰の翌営業日(n=130)-1.91%-1.71%11%-12.4%
参考:全営業日+0.03%+0.04%52%-14.9%
VIX急騰後の日経平均(130回)。翌営業日は大きく下げ、約1ヶ月後は戻す傾向。
VIX急騰後の日経平均(130回)。翌営業日は大きく下げ、約1ヶ月後は戻す傾向。

VIXが急騰した翌営業日、日経平均は平均-1.91%・勝率わずか11%。10回のうち9回は下落で、米国の恐怖は翌朝の東京にほぼそのまま波及していました。これは数あるアノマリーの中でも、はっきりした「効く」パターンです(とはいえ、急騰すること自体は事前に分かりません)。

結果②:ただし約1ヶ月後には戻していることが多い

対象平均勝率最大最小
VIX急騰から約1ヶ月後(n=129)+0.58%57%+23.0%-27.1%

同じVIX急騰を起点に約1ヶ月(20営業日)後を見ると、平均+0.58%・勝率57%と、むしろプラスに戻していることが多い結果でした。恐怖でいったん急落しても、その後ならされていく——いわゆる「リバウンド」の傾向です。ただし最大+23%〜最小-27%とばらつきは非常に大きく、リーマン・ショックのように急騰が連鎖して下げ続けた局面も含まれます。「1ヶ月後は戻る」と機械的に期待できるものではありません。

結論:「翌日は下げる」は強い、「その後は戻る」はばらつく

VIX急騰の翌営業日に日経平均が下げる傾向は、130回・勝率11%とかなり明確でした。一方その後の戻りは「平均すれば戻している」程度で、個々のケースのばらつきが大きく、保証はありません。荒れ相場のときに「過去、こういう日は翌日下げて、ならされていった」という地図として参考にしてください。いずれも過去の記録であり、将来を予測するものではありません。

基準日:2026年6月12日。本記事は過去データの傾向を示すもので、将来の値動きを予測・保証するものではなく、投資助言でもありません。アノマリー・相関は時期によって効果が変わります。数字の読み方もあわせてご覧ください。

出典:株価データはYahoo Finance(VIX ^VIX / 日経225 ^N225・日次・調整後終値)

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