今も続く「定番相関」——賞味期限が来ていない連動
相関には賞味期限があります(→俗説・寿命の検証)。でも中には、何十年も今なお崩れていない実証済みの連動もあります。このページは、当サイトが一次データで確かめた“定番”の連動を集めた常設リストです。ただし定番でも「同月一致=先回りはできない/相関≠因果/将来を保証しない」——これらは予言装置ではなく、業界サイクルの温度計として読むものです。随時追加していきます。
SOX×東京エレクトロンは25年ずっと+0.85だった
全期間r=+0.856。5年窓はどれも+0.78〜+0.95、36ヶ月ローリングのstdは0.11でサイト最小の振れ。ITバブル・リーマン・コロナ・AIを貫いて一度も崩れない“不死”の連動。理由は東京エレクトロンが半導体サイクルを『構成する』専業だから。ただし同月一致=先回りはできない。
全8銘柄+0.6超「半導体株はSOXを見ろ」は本当だった
SOX×日本の半導体8銘柄。東京エレクトロン+0.855を筆頭に全銘柄+0.6超、コロナ除外でも頑健。基準|r|≧0.40を大きく超える本物の連動。ただし全銘柄lag0=同月一致で、SOXは温度計であって先回りの道具ではない。
20年死なない +0.74三井物産×豪ドルは20年死なない連動
全期間r=+0.739(n=259)・5年窓は+0.41〜+0.94で20年間符号反転なし。三井物産の資源権益が豪ドル建て資源に直結する構造連動。会社の根っこが指標と直結している限り続く。先行ではなく一致。
資源を売る側 +0.44原油×石油株——「資源を売る側」は本当に効く
原油(WTI)×石油株。原油を『使う側』の空運・ガスは無相関でも、『売る側』の開発系INPEXは+0.44で効く。コスト側と受益側の差がそのまま符号と強さに出る。同月一致で先回りは不可。
中程度・今も続く +0.49インフレで上がる株——主役は値上げ企業でなく銀行
CPI×個別株を35年検証。最も連動したのは三菱UFJ+0.49(COVID除外)で、インフレ→金利上昇→銀行の利ざや改善。商社・エネルギーが中程度で続く。ただし最大でも中程度で、CPIは月次・遅行のため発表後に動く材料にはなりにくい。
アメリカ次第・主力+0.5「日本株は結局アメリカ次第」は主力株で本当
S&P500×日本主力。東京エレクトロン+0.68・トヨタ+0.59など6銘柄が基準超え。ハイテクはナスダック寄り(東エレ+0.71)、自動車・銀行はS&P寄り。任天堂+0.34だけ独自IPで連動薄。全lag0=同月一致で先回りはできない。
市場の体温計・日経+0.70半導体指数SOXはAI時代に“日本株そのもの”へ
SOX×日経は全期間+0.51、AI時代の直近5年は+0.70。グロース株は+0.73。半導体が市場の主役になり“市場そのもの”の温度計に格上げ(かつての王者・銅は+0.08に退位)。ただし先行ラグは+0.14以下=先読みはできない。
資源株の為替・商社+0.7豪ドル円は「資源株の為替」——商社4社が+0.65以上
豪ドル円×資源株9銘柄。三井物産+0.739・丸紅+0.704など総合商社4社が+0.65以上、鉄鋼・非鉄も+0.5以上で全9銘柄が基準超え。豪ドル=資源国通貨で同じ資源サイクルを株と為替が同時に映す。先行ではなく同月一致。
中国×日本株・建機FA+0.6「中国経済と日本株は連動」は“中国で稼ぐ株”だけ本当
香港ハンセン×日本株。ファナック+0.603・コマツ+0.594と中国の設備投資・インフラ株が上位、商社も+0.5前後で6銘柄が基準超え。一方で内需のOLCは−0.006と完全無関係。中国エクスポージャーの差がそのまま出る。同月一致。
Dr.Copper・住友鉱山+0.62「銅は景気の博士」——採掘・製錬株は素直に連動
銅先物×非鉄5銘柄。採掘・製錬側の住友鉱山+0.624・三菱マテリアル+0.508は素直に連動。銅を“使う”電線株は材料側で中程度+0.26〜+0.37。コロナ除外でも非鉄は頑健。先行ではなく同月一致で先回りは不可。
機械受注×専業+0.44機械受注で動くのは“専業”だけ
機械受注統計×FA・工作機械8銘柄を20年検証。連動するのは専業=オークマ0.44・牧野フライス0.41・ファナック0.40。多角化・海外比率の高いキーエンス0.26/SMC0.22は連動薄。同月一致+発表が約2.5ヶ月後で、先回りでなく銘柄選別に使う指標。